福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む「青葉イーストコート歯科・こども歯科」ブログです。
お子様が怪我をして歯が抜けてしまった時にどうすれば良いかご存知ですか?
少し調べてみると、世の中には様々な意見があるようです。
その中には、「それ、本当?」という怪しげなものや、「いやいやいや…」という話にもならないものもあります。
そこで、今日は正しい情報を正しくお伝えしたいと思います。
エナメル質は神様からの贈り物
なにはともあれ・・・
「ケガで抜けてしまった歯を捨ててはいけません!」
もしも、抜けた歯が見当たらなかったら?
「探してください!見つけてください!」
一生に関わる一大事です。
血眼になってでも探し出して欲しいのです。
なぜなら、
永久歯や乳歯は1本づつしかありません。
残念ながら、サメのように次から次とは生えてこないのです。
私の尊敬する月星先生(愛知県ご開業、「超」有名な外傷歯治療のエキスパートの先生です)も繰り返しおっしゃっていましたが、
「エナメル質(天然歯の最外層にあり、最も硬い層。)より良い材料は存在しない」からです。
もう一度言いますね。
「怪我をして抜けてしまった歯は絶対に捨ててはいけませんよ!」
抜けてしまった歯が見つかった! 次は、どうする?
不幸にしてケガをしてしまい、前歯が抜けてしまった。
しかし、すぐに抜けた歯を見つけることができたし、他にケガもないようだ。
さあ、次にすべきことはなんでしょうか?
歯医者へ行く?
…正解です。
でも、その前にすることが!
しかも、とーっても大事なこと。
「すぐに抜けた歯を “牛乳に” 浸しましょう!」
いいですか、スグにです!!
なぜでしょう?
それは、抜けてしまった歯がもう一度戻せるかどうか、
成功の秘訣は、根っこの周りにある「歯根膜」にかかっているからです。
そのため、歯根膜が乾燥してしまうと細胞が死んでしまうために、
歯根膜を守るために「牛乳に浸けて」欲しいのです。
「・・・なんで牛乳?」
よく聞かれる質問です。
実は、牛乳というのは、日常生活の中で、容易に手に入りやすい滅菌水であると同時に、浸透圧が私たちの体に近いという奇跡的に「抜けてしまった歯を一時的に保存する」のに最適な液体なのです。
実は、抜けてしまった歯を保存する市販の薬液もあるのですが、月星先生は「絶対に牛乳保存が一番」と断言されています。
私自身もそう思います。
いいですか、「牛乳」を探すんですよ。
さて、よくあるトラブル。
「土がついてるなあ、洗っておこう・・・ゴシゴシゴシ」
コレ、しないでください!!
もう理由はわかりますよね?
そう、「歯根膜」が傷ついてしまうから。
もう一度言います。
抜けてしまった歯がもう一度戻せるかどうか、
成功の秘訣は、根っこの周りにある「歯根膜」です。
そのため、落ちた歯を拾った後も、できれば歯の頭を持つようにしてください。
根っこの周りには大事な大事な「歯根膜」があるからです。
歯根膜を傷つけないように注意して扱ってくださいね。
「手元に牛乳ないよ!」
という方は、急いで牛乳を買いに行きましょう。
では、買いに行くまでどうしましょう?
苦肉の策です。お口の中に入れてください。
唾液の力に期待して、歯根膜の生活力を守りましょう。
「牛乳に漬けたから一安心」 歯医者に行くのは明日でも良い?
・・・いけません。
いくら牛乳が歯を保存するのに適しているとはいえ、
歯根膜の細胞は抜けた瞬間から生活力を失い、死んでいってしまいます。
できるだけ早く歯医者に行きましょう!
そうすれば、多くの場合その歯を救うことができます。
お願いします。
できるだけ早く歯医者に連れてきてください!
その歯を、お子様を、その後の豊かな食生活を、私たちは救いたいのです。
福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む「青葉イーストコート歯科・こども歯科」では、
歯を「守る」ために様々な治療を行なっています。
特に、子供の未来を守る「外傷歯治療(怪我で歯が抜けてしまったり、歯が欠けてしまった歯の治療)」に積極的に取り組んでおり、緊急時の対応も可能です。
いつでもご相談ください。