福岡市東区青葉・土井で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店敷地内)」のブログです。
最近、様々な分野で話題となっている「AGE(老化関連物質)」を御存知でしょうか?
今日はこれについてのお話です。
AGEってなに?
AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)であり、日本語にすると「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことです。
AGEは毒性が強く、老化を進める原因物質とされています。
「老化」とは実にさまざま
「老化」と聞いて何を思い浮かべますか?
お肌のシミ・シワや認知症などかもしれませんね。
ですが、それだけではありません。
AGEが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症になると言われています。
また、目に蓄積すると白内障の一因となるとされており、AGEは全身の健康に影響を及ぼしているのです。
AGEと歯には関係があった!
そして、なんとAGEが歯にも関連していることが分かってきました。
先ほどお話したのはマイナスな面ばかりでしたが、今回発表された研究によると、歯との関連ではプラスの面があったようです。
大阪大学総合歯科学の三浦教授らの研究によって、高齢者の虫歯の部分にAGEが多量に堆積していることが明らかにされました。
また、AGEの堆積した部分に虫歯を進行させる原因である酸や酵素を作用させても歯が溶けにくいことが明らかになり、高齢者の虫歯は多くのAGEが堆積し、虫歯の耐性が高まることで虫歯の進行が緩やかになるのではないかとみられています。
この研究結果を応用することによって、AGEを利用した新たな治療法が生まれる可能性が出てきたのです。
まとめ
医療は日進月歩です。
新たな治療法がどんどん生まれてきます。
しかし、その裏には、このような多くの研究者の地道な努力により明らかにされことが応用されて考案されています。
私たち臨床家は、研究者たちの努力と執念に敬意を抱き、目の前の患者さんのために最新の技術を学び続けていくのです。
これからも努力を惜しまず、生涯成長を続ける歯科医師でありたいと思います。
あったらいいなをカタチにした歯科医院「青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店敷地内)」では、本当に患者さんのためになる治療とはなにか、喜ばれる歯科医院の在り方はなにか、常に問いかけながら発展を続ける歯科医院を目指します。