福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科」のブログです。
みなさんは、「マイナス1歳からの虫歯予防」という言葉をご存知ですか?
今日は、究極の予防の考え方についてお話しします。
「マイナス1歳からの虫歯予防」
「マイナス1歳からの虫歯予防」という言葉を聞いて何を思われますか。
たとえば、
「え?マイナス1歳からってことは生まれる前からってこと?」
「まだお腹の中にいるのにどうやて虫歯予防するの?」
といった意見が出てきそうですね。
辻村傑先生
「マイナス1歳からの虫歯予防」は、神奈川県で開業されているつじむら歯科の総院長である辻村傑先生のスローガンでもありますし、予防王国フィンランドでは国民のスローガンにもなっています。
辻村先生は繰り返される歯科治療の悪循環に辟易し、予防王国であるフィンランドで徹底された予防システムを学び、日本で実践する歯科界ではとても有名な先生です。
辻村先生の予防に対する考え方は私の考えと非常にマッチしていて、まさに予防歯科を中心に据えた私の歯科医院「青葉イーストコート歯科・こども歯科」の手本がつじむら歯科であると言っても過言ではありません。
予防先進国フィンランド
さて、ここで少しフィンランドについてお話します。
歯科医療先進国であるフィンランドの人々は、悪くなってからではなく、悪くならないための「予防」のために進んで歯科を受診します。
とくに妊婦さんは口腔内の健康に敏感で、妊娠中の定期検診が当たり前になっています。
妊娠中はホルモンの関係でお口の病気(虫歯や歯周病)になりやすいです。また、歯周病は早産リスクが高まるとの研究結果もあります。フィンランドでは、妊娠が分かったら歯科医院に行き、歯科衛生士の下でセルフケアを学ぶというのが常識なのです。
まずはお母さんの意識を変えること
「マイナス1歳からの虫歯予防」とは、赤ちゃんが生まれる前に、まずはお母さん自身の口の中の健康を守る、という考え方です。
そして出産後は、子どもを絶対虫歯にさせないために0歳の時から歯医者さんに通うわけです。
日本でよく言われる予防とは、「早期発見、早期治療」の意味合いが強く、「自分の健康を自ら守るために、学び実践する」という真の予防ではないように感じています。
つまり、日本の一般的な予防は、「定期的に歯科医院に行って、小さい虫歯のうちに見つけて、小さいうちに処置しましょう」というものですが、北欧諸国の予防とは、そもそも「疾病を起こさせない」ということが念頭に置かれているのです。
国民皆保険制度のマイナス面
世界に誇る国民皆保険制度により、最大でも3割の自己負担で治療を受けることができる日本人は、圧倒的に予防への取り組みに消極的です。
残念ながら、我々歯科医師も「悪くなったらまたおいで」と治療優先の歯科医院運営を行ってきた歴史があります。
まずは知ることが大切です。真の予防歯科とはなにか。
「青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店敷地内)」は5年10年もっと先を見据えた歯科医療を提供する歯医者でありたいと考えます。