福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科」のブログです。
今日は、自分のブラッシング効果について知る方法をご紹介します。
「磨いた」と「磨けた」は違う
先日『その歯磨き本当に磨けてる??』というタイトルでブログ記事を書きました。
再度説明になりますが、歯周病にならないため、進行させないためには歯茎付近がどれだけ上手に磨けているかにかかってきます。
PCR(プラークコントロールレコード)
どれだけ歯茎付近に歯垢が付いているかを調べる方法として、歯科界で最も一般的に使われているものがO’Learyのプラークコントロールレコード(=PCR)です。
これは、まず歯垢を赤く染める薬液を歯に塗り、歯の表面に残っている歯垢を染めます。
歯1本を唇側、ベロ側、歯の両サイドの4面に分け、どの面に歯垢が残っているかを調べます。
この時にポイントになるのが歯茎のキワについてる歯垢だけをチェックするという事です。
つまり、歯茎のキワでなければどんなに歯垢が付いていてもカウントしません。
PCR=歯垢の付いている歯の面数÷(歯の本数×4)×100
で求められるのですが、この値が20%になるように磨きましょうと言われています。
現に今も患者さんにはそう伝えています。
ちなみに、私のPCRは・・・
先日参加した講習会で実際に自分のPCRを測定しました。最後に測定したのは学生時代かと思います。
結果は・・・
22.25%でした・・・(泣)
でも、この値とても優秀な方だったのです!!
20人以上の受講生がいる中で10%代だったのが1人だけ!!20%代も4人程度しかいませんでした。
私は受講生の中でおそらく2位か3位だったんでしょうね。
何が言いたいのか。。。
PCR20%って本当に難しい!!ということです。
プロである私たちですらPCR20%は難しいのです。
今からPCRを測定するとわかっているからどの歯科医師も一生懸命歯磨きをしてこの結果です。
言い訳をすると、その時フロスは使用していませんでした(普段はしています!)笑
PCRに歯垢の量は関係なく、歯茎のキワにほんの少しの歯垢が付着しているだけでもカウントされるのですから、『20%以下』にするのはそれはそれは難しいのです。
今回の講習会で改めて痛感しました。
まとめ
予防歯科の中心となるのは、ご自身で行うセルフケアと私たちが提供するプロフェッショナルケアです。
どちらが欠けても成立しません。
その際に、ブラッシング効果を評価するのにしようするPCR。
この値が下がった時の喜びは、私たち歯科医師、歯科衛生士、そして、患者さん自身にとってとても大きなものとなります。
ミスターマックス土井店敷地内になる「青葉イーストコート歯科・こども歯科」では、患者さんの立場になって難しさを一緒に共有し、寄り添える歯科医院を目指していきたいと思います。