福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科」のブログです。
お子様の検診で「フッ素」を塗る機会がよくあるかと思います。
また、市販されている歯磨き粉に「フッ素配合」などの表記もよく目にします。
さて、その「フッ素」ってどんな効果があるのでしょうか?
今日は、予防歯科の強い味方「フッ素」についてお話ししたいと思います。
むし歯ってなんだろう?
「むし歯」ってどんなイメージですか?
小さなむし歯や大きなむし歯、穴の深さによって深刻度が変わるのは想像できると思います。
また、むし歯は「黒い」というイメージがあるかと思います。(実際は、黄色の虫歯も非常に多いですが。)
歯が白く濁っているのはむし歯?
では、「歯に穴はないけど白く濁っている」場合はどうでしょう?
これ、立派な「むし歯」です。
私たちは「初期むし歯(初期う蝕)」と呼んでいます。
これは、「歯の表面は破壊されていないが、表層の下からミネラルが奪われた状態(脱灰)」です。
つまり、「このまま放っておくと歯の構造が壊れて穴が空いちゃうよ!むし歯菌が中にどんどん入ってきてむし歯が進んでいくよ!」という超危険な段階だということです。
むし歯は削らないと治らない?
むし歯を治すには、削らないといけないと思い込んでいませんか?
削らなくても初期う蝕は治るんです。
とても重要「再石灰化」
「脱灰」で失ったミネラルを戻してあげて健康な歯に戻すことを「再石灰化」といいます。
再石灰化させることができれば、初期う蝕は治ります。
大切なことなので、もう一度言いますね。
初期う蝕(初期むし歯)は治ります!
「再石灰化」の決め手はフッ素!
初期う蝕を再石灰化させて治すのに効果的なのが、タイトルにある「フッ素」の化合物、フッ化ナトリウムやフッ化スズなのです。
フッ素の効果はおもに3つあると言われています。
1)脱灰作用の抑制
2)再石灰化の促進
3)細菌の静菌、殺菌作用
さらっと書きましたが、この効果ってすごいですよ。
すごい効果を持つ「フッ素」。
取り入れない手はありません。
まずは、普段使っている歯磨き粉をチェック!
フッ素配合ですか?そうであればオッケーです。
次にお口の中をチェック!
白濁した歯はありませんか?あるなら、すぐに歯科医院へ行きましょう。高濃度のフッ素を塗布すると改善する可能性があります。
まとめ
私たち「青葉イーストコート歯科・こども歯科」の考える予防歯科とは、定期検診でのチェックやクリーニングだけにとどまりません。
患者様一人一人が正しい知識を持ち、普段から効果的なセルフケアを実践する。
私たちはそのサポートと、何かあった時の迅速で的確な対応を行う。
私たちと患者様の信頼関係の上で、10年、20年先を見据えて実践する歯科の取り組みこそが予防歯科のあるべき姿だと考えます。