福岡市東区青葉・土井で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店 敷地内)」のブログです。
「歯医者に来たのは久しぶりです」と、おっしゃる方の口腔内をチェックしてみると、歯と歯肉の間が赤くなっている方が非常に多いです。
皆さんも鏡でチェックしてみると、歯肉がピンクではなく、赤くなっているところがあるのではないでしょうか。
では、どうして歯肉が赤くなってしまうのでしょうかを今日はお話しします。
歯肉が赤くなっているところは血管が充血している
みなさんが食べカスだと思っている歯についた汚れは、プラークと呼ばれる細菌の塊です。
このプラークが歯と歯肉の間にくっつくと、歯肉の中にある毛細血管が拡張し、充血するために歯肉が赤くなってくるのです。
歯肉の炎症はプラークが引き起こす
プラークの中にいる細菌から「内毒素」が分泌され、炎症反応に関わるヒスタミンが働き、血管を広げます。
血管が広がったことにより、普段の10倍以上の大量の血液が流れ込んで来るために、外から見ると歯肉が赤く見えるのです。つまり、歯肉が赤いのは、プラークが原因です。
歯肉の赤みに気が付いたらどうすれば良いの?
まずは、丁寧に歯磨き(ブラッシング)をしましょう。プラークが除去できれば、歯肉の血液量が平常に戻るので、だんだんと健康的なピンク色になっていきます。
しかし、研究により、プラークをキレイに除去しても、24時間後にはまた元の状態に戻ってしまうことが分かっていますので、24時間以内の歯磨き(ブラッシング)を継続していかなくてはなりません。
歯磨き(ブラッシング)をしたけれど赤みが取れない場合
歯磨きを丁寧に行っても赤みが取れない場合、プラークが歯ブラシでは届かない深いところに及んでいる可能性が高いです。
この場合は、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。
赤みを放置すると、炎症が進んで歯周病を引き起こしてしまいますので、気づいたらすぐに対応することをお勧めします。
まとめ
- 歯肉が赤いのは炎症反応により大量の血液が流れ込んでいるから
- その炎症を引き起こしたのはプラーク
- プラークを除去しても24時間後には復活するので、歯磨きは継続する
- 深いところのプラーク除去は、歯科医院でのプロエッショナルケアが必要