福岡市東区青葉・土井で予防歯科に取り組む歯医者「青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店 敷地内)」のブログです。
みなさんは生活習慣病をご存知でしょうか?成人病と言った方がピンとくる人が多いかもしれません。
かつて成人病と呼ばれていましたが、現在は、生活習慣病と呼ばれています。
生活習慣病は、食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与することが分かっています。
生活習慣病って具体的にはなんだろう?
生活習慣病は、以下のものが挙げられています。
- 2型糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 心疾患
- 肥満
そして、「歯周病」です。
歯周病は、食習慣や喫煙に関連した病気であり、まさに生活習慣病と言えます。
生活習慣病は互いに悪い影響を与え合う?
生活習慣病の一つに、歯周病があることはお分りいただけたと思います。
さて、歯周病が全身の健康に深く関わっていることをご存知でしょうか?
特に、歯周病とメタボリックシンドローム、歯周病と糖尿病、そして、歯周病と心臓病の関係は近年たいへん注目されています。
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に加えて、以下の危険因子が2つ以上重なった状態を言います。
- 高血糖
- 高血圧
- 脂質異常などの動脈硬化
糖尿病とどういう関係があるの?
歯周病はどうして糖尿病と関係があるのでしょうか?
糖尿病とは、血糖値をコントロールするインスリンの分泌に何かしらの不具合が生じて、血糖値を以上に上昇させてしまう病気です。
実は、歯周病の原因である歯周病菌は、お口の中で増殖し活動する時に、毒素や酵素を出します。この毒素や酵素がインスリンの働きを弱めてしまうのです。
そのため、歯周病を放置していては、いつまでも糖尿病は治らないということです。
歯周病と心臓病に関係がある?!
お口の菌が心臓の病気の原因になると言われても想像しにくいのではないでしょうか?私たちの体は血液を循環させるために無数の血管が張り巡らされています。もちろんお口も例外ではありません。
つまり、お口に感染した歯周病菌は血管の中に入り、血液の流れに沿って全身を巡って、最終的には心臓へたどり着いてしまうのです。
そのため、歯周病菌が全身の慢性炎症を進行させ、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めてしまうのです。
歯周病が怖いのは分かった! じゃあ、どうすればいいの?
ズバリ、歯周病を予防することです!
また、すでに歯周病になっている方は、早急に歯周病治療を始めることです。
そして、忘れてはいけないのは、歯周病も生活習慣病であるということ。
そのため、普段の生活習慣を見直す必要もあります。
さあ、生活習慣病を予防しよう!
日本歯科医師会会員の奥沢先生は、生活習慣病を予防するために、以下の3つを提唱されています。
- 食習慣を気をつけよう
3度の食事をしっかり取り、バランスの良い食事をしましょう。食事の記録をつけて、自分の食事を見直してみることをお勧めします。たくさんの発見があると思います。
- 禁煙しよう
タバコは全身の病気と関わりがあることが分かっています。特に、歯周病との関わりは明白です。禁煙に取り組みましょう!
- お口のケアに取り組もう
お口の中の歯周病菌をゼロにすることは難しいことです。そのため、歯周病菌が悪さできない環境をお口のケアによって維持する必要があります。大切なのは、毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアです。歯周病予防は全身の健康予防にもなることを忘れないでくださいね!