福岡市東区青葉・土井(ミスターマックス土井店敷地内)で予防歯科に取り組む「青葉イーストコート歯科・こども歯科」のブログです。
画像は、全国版の新聞に掲載された「歯科医院での感染対策が不十分である」という記事です。
この記事を読まれた方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、歯科界の現状とともに、当院での院内感染対策についてお話ししたいと思います。
新聞記事に書かれていることは本当?
大方、外れてはいないと考えています。
しかし、これはあくまで一部の歯科医院に対するアンケート結果をもとに書かれた記事ですので、実態を表す正確性には疑問が残ります。
実際、私が知る範囲では、ここ数年、多くの歯科医院が感染対策に力を入れるようになったと感じています。
特に、新規開業される若い歯科医師は、100%と言っても過言でないほど、高度な医療機器を導入して、しっかりと感染対策していると思います。
ただ、非常に残念なことに、一部の歯科医院では未だに使い終わったハンドピース(歯を削る道具)をアルコールで拭き上げる等の簡易的な対策をしているという話も耳にします。
色々な歯科医院に出入りしている歯科ディーラーさんによると、高齢の歯科医師の方が、その傾向が強いようです(あくまでその歯科ディーラーさんの意見ですので、あしからず。)。
どうしてしっかり感染対策しない歯科医院があるの?
これは2点考えられると思います。
まず、1点目は、「感染対策に関する知識・技術・機器の進歩があまりに目覚ましい」からです。
患者さまを感染させてやろうと思って治療している歯科医師などいません(少なくとも私は出会ったことはありません)。
では、なぜ感染対策に熱心でない歯科医院があるのか。
答えは簡単です。
その歯科医師が、これまでの感染対策では不十分なことに気づいていないからです。
私は決して、その歯科医師を非難しているわけではありません。
今では多くの歯科医師が当たり前のように手袋をつけていますが、少し前まで素手で歯科治療を行なう歯科医師が大半でした。
今では使い捨てのうがい用コップも、かつては繰り返し使用する金属のコップが主流でした。
同じように、使い終わったハンドピースをアルコールで拭いて感染対策とすることは、かつては当たり前のように行われていたのです。
そうです。
かつてのOKが、今はNGである。
どこの業界でも同じだと思います。
その変化に気づかず、もしくは、気づいているのだけれども、「これまでの方法で問題なかった」などと考えて、資金を投じて新たな感染対策を施すことに難色を示しているからだと思われます。
もう1点目は、「コスト」です。
感染対策を熱心にするほどコストが増えます。
歯科医療の報酬は、治療に関するものです。
逆に言えば、感染対策を熱心に行っても、直接的には収益になりません。
そのため、「コストカット」の名目で、積極的な感染対策を行わない歯科医院もあるようです。
と、このように考えられる2点挙げてみましたが、当院では、どちらも「ありえない」と考えています。
青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店敷地内)では、しっかり感染対策を行なっているのですか?
はい、行なっています!
当院では、日進月歩する時代の変化に合わせて、最も推奨される院内感染対策を行うことは当然の義務であると考えています。
もちろん、小さな診療所ですので限界はあるでしょうが、安心・安全な歯科医療を提供するのに必要な感染予防対策は十分に可能です。
【当院の感染予防に対する基本方針】
・スタッフ一人一人が感染に関する正しい知識を持つ
・使い捨てができるものを積極的に採用する
・器具は個別包装して保管し、使用直前で開封する
・最新の滅菌機や手法を導入して感染予防対策を徹底する
・学ぶことを怠らず、常に最新の情報を集めてアップデートを続ける
繰り返しますが、感染予防対策は収益にはなりません。
しかし、「安心・安全の歯科医療の提供」をお約束している当院では、そんなことを言ってはいられません。
いつも万全の状態で患者さまをお待ちしています。
青葉イーストコート歯科・こども歯科(ミスターマックス土井店敷地内)では、これからも「大切な人を連れていきたい歯科医院」で在り続けるために、真面目にコツコツと取り組んでいきたいと考えています。